JAZZ、中村照夫

JAZZ、中村照夫について

JAZZの歴史

JAZZの歴史

投稿日:2017年4月27日 更新日:

JAZZの歴史

JAZZの歴史はそのルーツよりも、現在進行形であり続ける演奏者の底知れぬ好奇心と苦悩に満ち溢れています。表現が内側に向かっていく様に、その真意は演奏者のみぞ知ることとなり、聴き手はその燃えカスを楽しむに過ぎないでしょう。

 

JAZZ黎明期

JAZZの始まりについては、様々な諸説や記録があり、ある程度の事実に基づいた歴史が語られていますが、その根源となる音楽については、一般的にあまり馴染みのないものばかりです。

アフリカからアメリカ南部への移民の民族音楽が、西洋音楽とアメリカ文化により洗練され、進化したものをルーツとしていますが、それから数十年の時を経て登場する、ニューオリンズ出身のディキシーランド・ジャズ・バンドがJAZZのルーツとして、最も認知度が高いのではないでしょうか。ニューオリンズでは、それ以前にも多くの演奏家がJAZZミュージシャンとして活躍しており、JAZZ発祥の地とも言われています。

 

スイングとビバップ

高い演奏技術を持ち、自由奔放で好奇心旺盛なJAZZミュージシャン達は、高度な音楽理論を吸収し、その音楽を急加速で進化させていきます。

それに伴い、突出した才能を持つものは、その時期のトレンドに合わせた、独自の演奏形態を築き上げ、大人数による多彩なアレンジと迫力あるサウンド、ソロ演奏をピックアップした、ビッグバンドによる「スイングジャズ」や、よりソロ演奏に趣を置いた「ビバップ」が誕生します。

どちらも、いまだにポピュラーなスタイルとして、当時と変わらぬ楽曲と手法で演奏されることが多く、特にビバップは、初心者からプロまで、デュオからクィンテットぐらいまでで、気軽にセッションができる、最も好んで演奏されるスタイルと言えるでしょう。

 

ビバップからの脱却

ビバップにより、突き詰められた、ツーファイブのインプロビゼーションとその手法は、優れた演奏者達の手により、更に新しいアプローチが繰り返され、出し尽くされた感が否めないアイディアとそのフレージングに、ついには大量放出の大安売り状態となりました。

クールジャズ、ハードバップなどのモダンジャズと言われる流れも、一見真新しいスタイルのようで、内容に大した変わりは無く、聴き手に解りやすいカテゴリー程度のものでした。

貪欲な演奏者は、全く新しい表現方法の提示を、自らのアイデンティティーを保つためとし、革命を起こす必然に焦っていたのかもしれません。生みの苦しみとは正にこのことで、現状に甘んじることなく、常に進化し続ける自由な演奏を求める演奏者達の苦悩は、幾多の名盤を生み出した華々しいこの時代に、終止符を打とうとします。

 

多様化するJAZZ

JAZZの歴史

万人に認められる発想力という点で、マイルス・デイヴィスはクリエイターとして、天才ともいえる新しい手法を用い、モードジャズの概念を一般に認知させます。水を得た魚のように、自由に泳ぎ回るフレーズは、淡々としていながらも、実にメロディアスで、手を変え品を変え、お約束的なフレージングを着せ替えていたような、これまでの手法とは一線を画していました。同じく新たなジャンルとして、フリージャズなるものも登場しましたが、万人が求める革新的な発想と呼ぶには、少し異なるもので、自由の中にも秩序を重んじるJAZZマンには、賛美両論となり、ごく少数の支持を得るほどのものとなっています。

また、後にフュージョン(融合)と呼ばれるスタイルで、マイルス・デイヴィスは再びシーンの中心となります。エレクトリックな楽器やロックのリズムを取り入れた、革新的なスタイルは、紛れもなく新しいJAZZの形であり、今日に至るまで、多くの優れた演奏家を生み出す温床となっています。

他のジャンルの音楽との融合は、ブラジル音楽のボサノヴァとの相性の良さに代表されるように、今も積極的に行われていますが、逆にポップスやロックがJAZZ的な要素を取り入れる例も多く存在します。ただ、「ジャジー」という言葉があるように、あくまで雰囲気を加味する程度であり、どんなスタイルを取ろうともJAZZはJAZZであるこの音楽の歴史は、これからも進化の途中であり続けることでしょう。

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